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公開 ・ 05.11
2025.05.09 (Fri)
エレーナはCIA長官ヴァレンティーナの元で暗殺の仕事をこなすが、日々虚無感に襲われている。そしてついに、あと一回汚れ仕事を終わらせたら表舞台に立てるような仕事をしようと決意する。だがその最後の仕事には罠があり… ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーや(DCだが)スーサイド・スクワッドみたいな感じを予想していたら切り口が全く違い、意外性があって楽しめた。コメディ路線かと思っていたぶん、ストーリーも全体の雰囲気もずいぶんと暗くシリアスで驚いた。 スーサイド・スクワッドのメンバーは明確にヴィランズなのに比べ、本作サンダーボルツの顔ぶれはそうすることでしか生きてこられなかった、みたいな感じで悲哀が滲んでいる。(つらい…) サンダーボルツ*はトラウマの治癒やメンタルケアに焦点があたっている。セントリーとヴォイドは双極性障害を想起させるし、つらさを抱えた者同士がケアしようとする様子はグループセラピーのようにも受け取れた。最初エレーナたちは自分たちのパワーを暗殺に使うが、終盤からはそれを人助けに使う。本作のラスボスに当たるキャラクターを倒す方法も、力ではなくケアだ。 “普通”の道から外れてしまった者たちだってヒーローをやれるんだ、という制作側の目線を感じる。しかし、こういったテーマを扱うからにはトリガーウォーニングや相談先の案内があるべきだとは思った。(自分はフラッシュバックがでてしまい、その後気分の落ち込みがあったので) ヴォイドの見た目の設定がダークかつアイコニックでいい。また消された人が影にされる描写がだいぶ怖く、ゾワッとした。 フローレンス・ピュー、期待はしていたけどやっぱり素晴らしかった。女性が主人公のヒーロー映画はいくつあってもいいものだ。エレーナはとても強いが、それだけではなく、悩んだり荒れたりするところも描かれていて親近感がある。あと、女性たちの衣装に肌の露出が全くなく居心地がよかった。全部やめるべきとは思わないが、あれは自分にとっては結構ノイズなんだなと気がついた。 自分はポスターを凝視してアイメイクをエレーナ風に真似して行った。 最後に重大な発表があったが、これからどうなっていくんだろうか… 小ネタ: ・タスクマスターーーッ!! ・“左から失礼”はさすがにしょうもなすぎて吹いた。 ・どの映画でもエンドロールで曲リストをしっかり観るのだが、それでエンドロール後に何が来るかわかってしまった。こんなこともあるんやね… ・ボブはロバートの一般的な愛称。逆にボブがロバートになることはない。(ロバート・デ・ニーロのあだ名もボブ)馴染みのない人にはちょっと分かりづらかったのでは。 本編に関係ないのだが、真後ろの席の人が、ずっっっと持ち込んだ市販のスナック菓子の袋をガザガザさせており、自分のイメージ映像がヴォイドになった… (自分の席を移させてもらって無事ボブに戻れた)