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公開 ・ 05.10
2025.05.09 (Fri)
3時間は長えよ!だとか、登場人物が多すぎて覚えらんねえよ!だとか、なぜノーランと名のつく人の変化球はすごいんだろう?だとか、オッピーって名前可愛すぎるだろうだとか、色々言いたいことはある。 その前に、本作は日本人にとって余りにも相性が悪すぎる。原爆投下シーンが云々とか、被爆者へのお気持ちが云々という話ではない。昭和生まれの日本人にとって、原爆は世界水準を遥かに超えて「悪」だとの認識が強い。当然だ。だからこそ、180分のハイライトが広島・長崎への投下になってしまうんだ。 しかし本作のメインストーリーは「オッペンハイマー事件」であり、原爆投下は博士を構成する大部分ではあるものの、主軸ではない。そしてその事件を日本人の多くは知らない。これが肝。 つまり、ノーラン作品+日本人特有の原爆バイアスの組み合わせとなる本作は、我々にとって話の本筋以外に考えたり、感じたりすることが多すぎるんだ。情緒がおかしくなる。3時間もあるし。 とは言え、終盤につれてしっかり重厚で面白いのは流石。太陽と陰を表すカラーとモノクロによる演出もノーラン作品としては分かりやすい。 なお、レビューを書く前に「オッペンハイマー事件」を調べて理解度が高まった。この状態でもう一回観たら、ものすごく楽しめると思うんだけど、やっぱり3時間は流石にもう無理です。