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公開 ・ 03.08
2025.03.08 (Sat)
前半は要点のみを淡々と書いた「右園死児」についての報告書が続くが、それが段々と一つの線に繋がっていくのが気持ちいい。報告書のテイを保っているので、過剰な心理描写やドラマチックな演出がほとんどなく、それがハラハラする不気味さを醸し出している。過去の報告書での登場人物の名前が再び挙がって「ん?コイツって…」と自分で気づけた時に、ニヤリとなった。 後半は毛色が変わってこ、こんな事になって大丈夫なんですか!?!?となる。不気味さは失われるが、シンプルなハラハラ感に変わる。というかホラーではなくなる。それはそれで面白かったので良し。 めっちゃ分厚く見えるが意外とサクッと読めるので、小説が苦手な人にもおすすめかもしれない。