最初は独りでウイスキーを飲んでいたドクターが外に出て行動するようになっても、黒人差別や黒人であっても複雑な立場の自身を思い知らされて葛藤する姿が丁寧に描写されていた。最後の演奏会で差別に遭っても自分の信念を貫く姿と黒人専用バーでクラシック以外を弾く(ピアノの上のウイスキーは床に置く)姿からこの複雑な社会をドクターなりに折り合いをつけることが出来るようになったのがこの映画における成長だと感じ取れた。