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Public ・ 03.24

2025.03.23 (Sun)
プラトン対話篇の最高傑作、ついに登場! ソクラテスの裁判とは何だったのか、ソクラテスの生と死は何だったのか。その真実を、プラトンは「哲学」として後世に伝える。私たち一人ひとりに、自分のあり方、生き方を問うているのである。 訳者まえがきより この作品を読む方は、「皆さん」と呼びかけられる裁判員の席に坐って、騒然とする野外の法廷でソクラテスの語りに耳を傾けている自分の姿を、想像してください。当日に裁判員に任命されたばかりの法廷で、何が起っているのかもよく分からないまま、告発者メレトスやアニュトスの訴えに耳を傾け、次に被告ソクラテスの言葉を聞いて、その場で票を投じなければならない。さて、その瞬間にあなたは、どんな目にあい、何を考え、どう行動するのでしょうか。 『ソクラテスの弁明』は、私たち一人ひとりに、自分のあり方、生き方を問う作品なのです。 訳者あとがきより ソクラテスの生と死は、今でも強烈な個性をもって私たちに迫ってくる。しかし、彼は特別な人間ではない。ただ、真に人間であった。彼が示したのは、「知を愛し求める」あり方、つまり哲学者(フィロソフォス)であることが、人間として生きることだ、ということであった。私たち一人ひとりも、そんなソクラテスの言葉を聞きながら――プラトンが書き記した言葉を読みながら――人間として生きることを、学んでいくのであろう。 目次 訳者まえがき──『ソクラテスの弁明』を読む前に ソクラテスの弁明 解説 納富信留 プラトン対話篇を読むために 年譜 訳者あとがき 重要人物および事項一覧